幸せと不幸せ・・・それは行ったり来たりってことなのかな・・・。 その2

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その1の続きになります。

引き続き閲覧注意なので、ご自分の判断で閲覧ください。


そうそう、先ほどの細胞組織を取って、調べると言っていた検査だが、
実はこの組織を取る検査も危険があるそうで、5~10%の確率で、
検査中に命を落とす可能性があるとのことだった。

普通の肺ガンの人なら、3%程度のリスクらしいのだが、
間質性肺炎も発症しているため、その危険性が2倍以上に上がっているのだ。

因果なもんだな・・・と。

少しでも現状を把握するための検査をするのも命がけ・・・。

ガンの進行や、がん細胞を小さくする為の抗がん剤治療も命がけ・・・。

まるで父親がすべての医療行為を拒否する理由を与えてくれているようだった。

さらに、副腎にまで転移している可能性が高く、副腎が腫れあがってきているのだ。
また、今すぐに影響が出る訳ではないが、肺に水が溜まってきているそうだ・・・。

次々に心が締め付けられる事実を突きつけられた。


父 『 先生・・・はっきり言って欲しいんだけど、治らないんでしょ? 』

医師 『 はい。 治りません。 』

父 『 抗がん剤治療は延命処置なんでしょ? 』

医師 『 はい。 延命です。 
     でも、その抗がん剤治療によって、1年以上も寿命が延びた方もいらっしゃいます。 』


父 『 でもね、延命なら、俺は一切の治療を断る! 』


そんな話を何度かくりかえした。

そして危険が伴うガン細胞の一部を取って検査するという検査をどうするかという話になった。


結果としての話だが、その検査で得られる情報は・・・

・ 細胞組織を検査することで 肺ガンだとハッキリすること 。

・ そのがん細胞が抗がん剤が効きやすいか、どうかが分かる。

以上の2点であり、抗がん剤治療を拒んでいる父にとっては無意味なことなのかもしれない。

そんな理由で最初は検査を受けないと、父は言い出した。


らいふ 『 でも、もしもやっぱり抗がん剤治療を受ける・・・って心変わりした時の為に、
       検査を受けといたら? 』


父 『 んん・・・なら、受けておいた方が良いか? 』


やはり父も、少なからず動揺があり、気持ちがたまにぶれるのだ。
でも、それは当たり前だと思う。

どれが正解か、間違いかなんて分からないんだから・・・。
極端な話、その検査中に他界する可能性だって10%前後もあるのだから・・・。

迷った末に、一応検査入院をすることにした。
で、この話のしている時もずっと咳をしていた父。

医師に咳止めを出して欲しいと話すと血液検査と、レントゲンを撮って欲しいと言われ、
その検査結果次第で、どの薬を出すかを決めると言われて、一度診察室を離れた。


血液検査などの結果を待つ間に、がん細胞の一部を取る検査の同意書が渡され、
サインするように言われていた。

そこには検査によるリスクがあることや、何かあっても病院を訴えない・・・的なことが書かれていたんだと思う。

まぁ、実際私はその書類を読んでいないので分からないが(笑)

奥さんと兄がその書類を見ている間に、私は父と一緒に血液検査の場所や、
レントゲンを撮る場所に行っていたのだ。


その間に父と色々と話した。

父 『 いやー、もう少し生きられると思ったけど、俺・・・だいぶ悪いんだな(笑) 』

らいふ 『 うん・・・みたいだね。 でも、個人差もあるしね・・・。 』

父 『 1年くらいは生きれると思ったんだけどな・・・。 あ! 正月までヤバいかな? 』

らいふ 『 どうだろうね。 抗がん剤治療を受けたりしたら変わるのかもしれないけど・・・嫌なんでしょ? 』

父 『 延命はしない。 自然に任せる。 それが寿命なんだろうしな。 』



難しい選択だが、やはり父の気持ちは固まっていたようで、ブレなかった。


らいふ 『 本当は、パンチといちごも連れてきたかったんだよな。 』

父 『 病院は菌が多いから、子供は来ない方が良いだろ! 』

らいふ 『 でも、だいぶ歩けるようになったから、見せたかったからさ。 』

父 『 お、歩くようになったのか! これからもっと目が離せなくなるな(笑) 』


そんな話をしながら採血をして、レントゲン撮影も終わり、
奥さんと兄が待つ場所へ戻ることに。

すると目に涙をためた奥さんが私に尋ねてきた。

奥さん 『 ねぇ、どう思う? 検査入院のこと。 』

らいふ 『 え? まぁ・・・もしも抗がん剤治療をするとなった時の為に受けた方が良いとは思うけど、
      父さんが抗がん剤治療を絶対に受けないっていう気持ちが変わらないなら、意味はないかもね・・・。 』


奥さん 『 うん・・・だよね・・・。 なんか本人が乗り気じゃない検査なら、
      受けない方が良いかな? なんて思っちゃって・・・。 』


兄 『 オヤジ・・・どうしたい? 検査受けたい? 受けたくない? 』

父 『 もうすでにステージ4って言われているのに、さらに物証を突きつけられて、
    ” アナタは間違いなく肺ガンです ” って言われるようなもんだろ?
    それはそれで、切ないよ・・・。 』


兄 『 だったら、“ ガンだと思われる・・・ ” って感じで、ぼかした方が良いってこと? 』
 
父 『 そうだな・・・ぼかしてくれた方が、少しでも気が楽かもな・・・。 』



・・・自分の運命だと・・・寿命だと思って受け入れるとは言いつつも、
やはりこれ以上の事実は、特に聞きたくないようだった。

それはそうだよね・・・。
もう十分すぎるくらい説明を受け、これ以上物的証拠まで必要か?
と言われたら、不要だろうね・・・。

らいふ 『 なら、先生に言って断ろう。 治療はしないから検査の必要もないって。 』

父・・・奥さん・・・兄・・・私・・・。

だれも正解なんて分からない。
でも、父は自分の生き方を最後まで変えたくない。

奥さんはその父の生き方を最後まで見守りたい。

そして兄も私も、父の気持ちを一番に尊重したい。

そう結論付けて、医師に検査はやはりしないことを伝えた。
その代わりに、父のガンを発見してくれた病院で、最終的にはホスピタル的な対応をして貰えるように、
引継ぎをしてほしいとお願いした。

パンチが色々調べてくれていて知ったのだが、
肺ガンの最後の方は、呼吸が苦しくなるし、痛みもかなり出るそうだ。

そうなってくると緩和ケアとして、キツイ痛み止め・・・そう、モルヒネなどを使用が必須となるだろう。
その為には、終演間近の時に入院して、モルヒネ投与をして貰える環境が必要になるのだ・・・。

そんなことを今から考えたくないが、いつその時が来るか分からない。
分からないからこそ、今から準備が必要だったのだ。

このお願いを聞き入れてくれて、医師は引き継ぐ病院に頼む為に、
電話するから、1時間くらい待ってほしいと言ってきた。

その待つ間に軽く食事をすることに。

まだ父にガンの症状があるようでもないので、普通に食事をするような感じだが、
やはり独特な雰囲気はあった。

それも当然だろう。
今目の前にいる分には元気そうなのに、いつ他界するか分からないなんて・・・。

そう思ったら、やはり愛妻パンチと愛娘いちごにも会せておきたい!!

そう考え、まだ再度医師に呼ばれるまでに時間があると判断し、
一旦自宅に帰り、パンチといちごを連れてくることに!

急いでパンチに連絡して、用意をしてもらって迎えに行き、
急いで病院へ戻ることに。

戻った頃に、ちょうど診察も終わり、咳止めなどの薬を院外薬局に貰いに行くところだった。

そこで、数か月ぶりに孫と対面した父。

父 『 おおぉ!! いちご~♪ 』

やはり孫はかわいいらしい。

でもいちごは、当然最初は怖がって、近づかない(笑)

いつもなら、少し様子を見る為に距離をとっていた父だったが、
この日は積極的に近付いて、いちごにかまっていた。

そしてその気持ちに応えるかのように、今までならすぐに泣いていたいちごは、
泣きもせずに、少しずつその場の空気に慣れていった。

薬を待っている間に、どんどんいちごが調子乗り出す(笑)

するとその姿を見て、喜ぶ父。

やはり連れてきて良かった!
そう思っている内に・・・

父 『 お! 一緒にとなりの店に買い物にいくか? 』

と、言いながら愛娘いちごに人差し指を差し出した。

するといちごはその父の人差し指をしっかりと掴んで、一緒に歩き出したのだ!!
嬉しそうにする父。

でも、父だけに行かせるのは危険だから、パンチが一緒についてゆくことに(笑)
父はなんでも食べさせたがるので、危ないのだ(笑)

でも孫と一緒に手をつないで歩く姿・・・本当に嬉しそうだった。

僅かな時間だけでも、一緒に過ごさせたかった。
その想いは私もパンチも思っていた。

本当はもっと一緒に時間を過ごさせてあげたい・・・。

そう思っていたが、奥さんが子供は雑菌が多いから、
免疫力が下がっている可能性がある父に、あまり会わせたくない感じだったので、
遠慮しようかと思っていた。

しかし、嬉しそうにしている父を見て、奥さんの気持ちが変わったようだった。

パンチに奥さんが近づいてきて、話しかけだした。

奥さん 『 ねぇ、良かったら、この後どっか行かない? 』

正直、この申し出があるなんて思わなかったからびっくりした。
当然私もパンチもそうしたいと思っていたから、二つ返事で快諾!

パンチ 『 どこに行きたいですか? 』

奥さん 『 さっき、軽くしかお昼を食べてないから、ご飯が食べれるところかな? 
       いちごちゃんが行けるようなファミレスとか。』


パンチ 『 肉・・・食べます? 』

奥さん 『 肉・・・良いね~♪ 』

そう、地味に奥さんは肉好きなのだ。
とうことで、よく私たちがよくステーキを食べに行く、カウボーイ家族に行くことに(笑)

予想していたように、ほぼ貸し切り状態だったため、
かなりまったり食事をすることが出来ました♪

そしてその流れで、父がガンだと知る前からパンチと話していたことを、
提案することに。

それは、みんなで温泉旅行に行くということ。

もしかしたら、奥さんが嫌がるかな・・・なんて心配をしていたのですが、
この状態・・・むしろ嬉しそうに行くことになった。

そして父も、二つ返事で行くことに。

当然兄も・・・。


誰も口には出さないが、これが最後の旅行になるかもしれないと思ったのだ。
断るなんてあり得ない。

初めから行くという選択肢しかないのだ。


すぐに予定を決め、10/6・7の一泊二日で温泉に行くことに。

本当はもっと早くに行く方が良いのだろう・・・。
父の肺ガンは・・・ 進行性 なので、日々悪化する可能性が高いのだ・・・。

でも、私の仕事の都合や、旅館の空き部屋の関係で
この日程になったのだが、それまで父の体調が維持で来ていることを祈りたい。


本当に長くなってしまったが、人生っていろんなことが起こるが、
まさか小5の時に離婚して出て行った父親の最後を、看取ることになるなんて・・・。

そしてこんなぎりぎり切羽つまった状態で、親孝行するなんて・・・。
もっとゆっくり愛娘いちごと過ごせる時間を作ってやりたかったな・・・。

多分、人生の中で、幸せと不幸せは同じくらいの割合で訪れ、
幸せの後に不幸せも来るんだろうな・・・。

でも、その不幸せを、嘆くよりも、
どうやったら少しでも緩和出来るか・・・

どうやったら少しでも幸せを感じることが出来るか・・・

そうやって努力しながら生きるしかないんだろうな・・・と思います。


少しでも父親にとって、良かったと思える想い出を作ってあげたいです。


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